
大麻取締法廃止運動は、今年に入って急速に活発化しています。
この運動が加速するきっかけとなったのは、なんと言っても昨年末の中山康直氏逮捕事件です。
この事件は、日本の大麻草研究者の中で最もやっかいな人物を国家が逮捕してしまうという、まさに「敵失」でした。
以降、「大麻草検証委員会」による全面的なバックアップ体制の中で中山氏の刑事訴訟が進められ、法廷は大麻取締法の間違いを明らかにするための場となっています。
また、6月18日に行われた全国勝手連シンポジウムには、大麻草検証委員会の関連組織である「大麻取締法第4条廃止勝手連」が最も多くの動員を行い、そのことが一部の国会議員たちの行動に少なからず影響を及ぼすことになりました。
これで法廷と政治に対するアクションが整い、残るはマスコミに対するアクションだけとなったのです。
これまでの大衆啓蒙の方法としては、ヘンプカープロジェクトをはじめとするイベント開催など草の根的な活動や、インターネットによるゲリラ的な情報拡散が行われてきましたが、大手マスコミがそれらを取り上げることはありませんでした。
そこで名乗りを上げたのが、益戸育江さんです。
益戸育江(旧芸名:高樹沙耶)さんはオスカープロモーションに所属する有名な女優ですが、以前より大麻草検証委員会とは水面下で接触を続けており、様々な面でこの活動をバックアップされてきました。
いよいよ彼女は公言してこの活動に参画することを決意し、事務所を辞める覚悟でオスカーの社長に談判したのでした。
その結果、彼女が事務所に籍を置いたまま大麻取締法廃止運動に関わることを、なんと社長が快く承諾してくれたのです。
そして、ついに益戸育江さんは「大麻草検証委員会」の幹事に就任。
7月3日、東京都千代田区の弁護士会館で行われた中山大麻裁判報告会の中で、彼女は自らこのことを発表し、これからは機会があればマスコミの場で大麻取締法の間違いを正し大麻の有用性を積極的に啓蒙していく方針であることを宣言しました。
以前、益戸育江さんは、麻ふんどしの愛用者であることをテレビで公言して話題になりましたが、そのふんどしの素材である「麻」とは、ヘンプとも言われる大麻繊維のことです。
これまでは「大麻汚染」という言葉で、大麻に関してはマスコミで間違った報道がなされてきました。
大麻には痲薬成分は含まれていません。むしろ覚せい剤や脱法ハーブ汚染がこれ以上広がることを食い止めるためにも大麻が必要です。
また、バイオマスエネルギーのシェアを拡大して原発を無くすためにも、難病治療の可能性を広げるためにも大麻は有用です。
今後は、益戸育江さんの英断による良い影響が芸能界に広がることが期待されます。
大麻草検証委員会公式サイト
http://www.taimasou.jp/
大麻を知るサイト
http://www.ooasa.jp/
(やしろたかひろ)