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2012年07月09日

人はお金が無くても生きられる。貨幣社会への挑戦!

「アシタ」というTV番組で、坂口恭平という人物を知った。
彼の活動の基本理念は、「人はお金が無くても生きられる」。人間がお金に支配されている社会への挑戦である。

スピリチュアリズムとは、生活をすること。
そのためには、世の中に今起きている事を知らなければならない。
世の中を知るためのひとつの情報源として、私にとってテレビは重要である。

現在、日本には700万戸の空き家がある。2040年には全体の43パーセントが空き家になるらしい。そして日本には、空き地もたくさんある。
一方で、日本には多数のホームレスがいる。今の世の中、何か矛盾している。
しかし、ホームレスと言われる人の中には、自己の創造性を発揮して、ゼロ円で立派な住居を作って快適に暮らしている人たちがいる。


「創造的なことに着目すると、そこからいちばん遠い存在が政治だと気づいたんです。
ならば政治をやってみようと。だからといって現政府と戦うわけではありませんよ。
熊本市内の市民農園に26,000円で家をセルフビルドしてもらい、月400円で貸し出すプロジェクトが始まります。」

「若い人が100人くらいゼロ円で暮らせるZero Publicを熊本に作ろうと考えている。
そこで暮らしながら自分のやるべき仕事に集中しつつ、僕がさらにアドバイスを与えて改良していくようなスペースを。無茶苦茶かっこいい場所作りたい。
二年限定くらいにしてその間は、徹底して努力しもらう。金が貯まったら金がない若い人にあげよう、というような心優しい場を作りたい。」

坂口氏は東日本大震災後、故郷である熊本に新政府を立ち上げ、初代内閣総理大臣に就任した。
「ゼロセンター」と名づけた避難所も作った。現在ではそこに50数名が暮らしているという。

また、お金ではなく、才能を持ち寄って相互扶助を行う活動を始めた。
自分の才能を他者に預けることで、必要な能力はどんどん退化してしまう。

彼の話を聞くと、お金の問題で自殺するのは完全に間違っているということが確信できる。
人が生きていくために必要なものはお金ではない。住むところと、食べるものと、着るものさえあれば生活することができるのである。
そして自分の才能を生かせば、充実した生活を楽しむことができるのである。


以下、坂口恭平語録。

「直接、いろんな人と出会い始めたのは19歳に路上音楽家になった時である。この時は金曜日と土曜日やっていたが、それぞれ一日に朝までやって一万円稼いでいた。この時に喉を鍛えた。人の感情と自分の歌の波が合わさった瞬間、人が増えたり、感動してくれたりすることが分かった。声の出し方も覚えた。 」

「どうやってでも生きていける、というような環境とは何かということを10代のうちから考えておくのは悪くないと思う。僕の場合は「歌」であった。それを路上で野宿しながらやっていて確信できた。試したからだ。あなたは何だろう?そして試したか? 」

「躁鬱病だろうが何だろうが持って生まれたものを生かす。才能を開花させることができた人間に物欲なんてない。心が満たされてるのだから 」

「人々が持つ今の日本銀行券に対する絶対の信頼度というものはすごいなあと思う。僕にはそれがどうも不安定なのである。」

「僕はお金も全く信用できない。だからそれを使って土地を買うということもどうもできない。それよりもお金を企業みたいに妄想の塊に手渡して、それで人々と出会えるならば、どんどんお金を手放していきたい。それが僕が福島の子供50人を無償で呼んだ0円サマーキャンプの動機の一つだ。」

「3.11以降、すぐに僕を精神病院に連れ込んだ(でも医師の診断は問題ナシで投薬もされませんでした笑)母親が一番まともなのかもとも思う、今日この頃。この人は僕がどんなに論理的に説明したとしても、絶対に僕のいうことを納得しません。でもNHK信じているのがどうしようもないけど笑。。」

「お前の考えは現実的に見て夢想だ不可能だという人がいる。僕の親がそうだ。だから高校生のときに聴いてみたんだ。「それを試したことがあるかって?」そしたら「ない」という。なのになぜ無理だと分かるのか。それが僕の疑問だった。その時、面白いオトナたちに出会った。彼らはできるといい実践してた。」


≪お知らせ≫
中山弥栄塾 第12回「時を超える智慧と空の記憶」(2012.4.22収録)のDVDが完成しました。
http://www.ooasa.jp/school/index.php?dvd



posted by takahiro at 01:11| Comment(0) | 世の中が変わる
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