尖閣諸島も、竹島も、北方領土も、両国が互いに領有権を主張して、解決の目処が立ちません。
これまでの世界の歴史を見ても、領土問題は戦争でも起こさなければ決着がつかないのが常です。
どの土地がどの国の固有の領土であるかなんていう根拠なぞ、そもそも何処にも無いわけですから、武力衝突によってしか決着がつかないのです。
しかし、日本は憲法によって戦争を放棄しているから、領土問題を解決する手段を持っていません。
国家が領土を欲しがる理由には、大抵の場合、地下資源や海底資源の利権が絡んでいます。
しかし、土地も、地下資源も、海底資源も、もともと地球のものであって、誰のものでもありません。
地球上に人類が誕生する何億年も前から、それらは自然に存在していたものだからです。
人間には、土地や資源を人類の平和と幸福のために平等に使用する権利と、自然環境の保全に配慮しながらそれらを大切に管理する義務があるのです。
誰のものでもない地球に人間が勝手に線を引いて、個人の所有物としたり国家の所有物にしたりするから、奪い合いが起こり、貧富の差が生じ、戦争が起こるのです。
「地球は誰のものでもない」
考えれば当たり前のことなのに、なぜそれを言う政治家がいないのでしょうか。
もし、四方を海に囲まれ根深い領土問題を抱えている日本の政府が世界へ向けてこの考え方を主張したとしたら、それは史上最大の世界革命の始まりになるでしょう。
各国の政府がこの考え方をにわかに受け入れることは出来ないと思います。むしろ、最初は日本が世界から嘲笑されることになるでしょう。国内でも、頭の固い一部の評論家たちとナショナリストたちが政府を批判するでしょう。
しかし、やがてインターネットを通してこの話題が世界中に広まり、日本政府の考え方を素晴らしいと思う人々が世界中に大増殖することになるでしょう。
人類が長い間抱えてきた苦しみである不平等や貧困や戦争を終了させ、誰もが楽しく生きられる社会を実現させる唯一の方法がこれである事に気づいたならば、一握りの富裕層以外の大部分の人々がこの考え方に共感するはずです。
世界各地で、この当たり前で新しい考え方を推進するムーブメントが起こるでしょう。そうなれば、各国の政府も無視することができなくなります。
最初は笑い物だった日本は、最後には大人の国として、精神面で世界のリーダーになっているでしょう。
(やしろたかひろ)
≪ムーブメントの起こし方≫
一人のリーダーが大勢の前に立って嘲り笑われる勇気が必要。それがやがて大衆を扇動する。
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々・・・! ええじゃないか、ええじゃないか・・・!
2012年08月17日
尖閣、竹島問題は日本が世界革命を起こすチャンス!
posted by takahiro at 19:58| Comment(2)
| 世の中が変わる
初めてコメントさせていただきます。
>「地球は誰のものでもない」
考えれば当たり前のことなのに、なぜそれを言う政治家がいないのでしょうか。
本当にそう思います。
それから、わたしも政党は廃止した方が良いと思います。
もっと、みんなの声の届く世の中になればいいですね。
領土についておっしゃっていることに共感します。
同じことを言っている政治家が一人もいないということはありませんよ。
私たちが創った国際市民政党の「緑の党」の見解を読んでみてください。
(「緑の党」と似たような名前の既成政党に「みどりの風」がありますが、別の政党組織です)
http://greens.gr.jp/seimei/2386/
http://site.greens.gr.jp/article/41265440.html
私は緑の党の会員ですが、私が領土問題について書いた創作童話を以下に転載します。
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■創作童話: オレオレ島のヒトデ
広い広い宇宙の中に、それはそれはひときわ美しい星がありました。
その星には、青く輝く海と緑に覆われた陸地があり、空には白い雲が浮かび、たくさんの生き物が住んでいました。
そして、その星の広い海原の中にオレオレ島という小さな島がありました。
このお話は、南からの渡り鳥が私にこっそりと教えてくれた、その小さな島に住むヒトデの長老と可愛い子どもヒトデの会話です。
子ども:
ねえおじいちゃん、うちの家(島)最近なんだか騒がしいね。
長老:
そうじゃのう、、、ニホンアシという生き物がわしらの家にドタバタ上がりこんでくるからのお。
子:
ニホンアシはうちの家にいったい何の用事で来るんだろうね?
長老:
どうやらニホンアシは、わしらの家を自分たちのものにしたいみたいなんじゃよ。
子:
それって訳がわからないよ。だってうちの家は誰の物でもなくてみんなの物じゃないか。僕のものでもあるし、ニホンアシのものでもあるんだよ。
長老:
そりゃそうじゃが、ニホンアシはとっても欲張りでのぉ、、、。みんなの物じゃダメで、自分だけの物にしたいんじゃよ。
子:
ふうーん、何で自分だけの物じゃないとダメなんだろうね。
長老:
ニホンアシは、島でも川でも山でも砂漠でも、この星のすべては自分たちの物じゃないと気が済まないみたいなんじゃ。なぜそんなに強欲なのかはワシにもさっぱり理解できん。
子:
でもさ、自分だけの物にするって、どうやって自分だけの物にするの?この島をどこかに切り取って持ってくってこと?
長老:
そんなことはせん。紙切れに「自分の領土だ。」って書いて、みんなに認めさせるんじゃ。
子:
ふぅーん、たったそれだけのことなら、うちの家を「ここはみんなの物です。」って紙に書けばいいのにね。
長老:
不思議じゃが、ニホンアシはそうしないんじゃ。それに、ワシらが困るのはニホンアシが「自分たちの物(領土)」と決めたとたん、本当はみんなの物である島や土地や川や山を、自分たちだけの都合でメチャクチャにしよることじゃ。
子:
この島も星もみんなの物なのに、なぜ自分たちの都合だけでメチャクチャにしちゃうの?
長老:
それはな、ニホンアシは未来の世代も愛しとらんし、他の生き物も愛してはおらんのじゃよ。
なにしろ、同じニホンアシ同士で、この小さな島を巡って「俺の国の領土だ。」「俺が先に見つけた。」なんて言い争いをしとるくらいじゃからのぉ、、、、。
子:
ニホンアシって、なんだかかわいそうな生き物だね。
長老:
そうじゃのう、、、、本人たちは「万物の霊長」なんてうぬぼれておるが、同じニホンアシ同士で分かち合いもできなければ、、ましてや殺し合いさえやるような生き物だからのぉ。
子:
ニホンアシも、この星に生まれた意味としあわせに気が付いてくれるといいけどな。
長老:
そうあって欲しいもんじゃ。本当に大切なことはとてもシンプルなことなんじゃが、それに気が付かない人が多いのがニホンアシという生き物なのかもしれんな。
子:
おじいちゃん、もうすぐ太陽が沈むよ。きれいな夕焼けを一緒に見ようよ。
長老:
おお、もうそんな時間になったか。きれいな夕日じゃのぉ、、、、。
今日もありがたい一日じゃったなあ。
本当にありがたい。有り難い。
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創作後記:二見孝一
ここ最近、竹島(独島)や、尖閣諸島(釣魚島)の領土問題がニュースで報道されています。
これらの領土問題について、私の意見を創作童話という形で表現してみました。
近代の国家間領土については、1648年のウエストファリア(ヴェストファーレン)条約により一定の規定がなされたと言われていますが、係争地においては、何が何でも一国のみの領有を主張するような硬直的な解決策ではない方法もあるはずです。
現に、南極のように、主権国家の領有権を棚上げした形(1961年南極条約)での平和利用を行っている例もあります。
そもそも、辺境の島での領土問題がニュースに仕立て上げられるのは、主に二つの側面からです。
一つは、周辺海域の漁業資源と海底資源を確保するためのナショナリズム的観点。
もう一つは、国内の政治的不満を外部へ向けさせるための政策的誘導です。
私たちは、自国の固有領土としての領有を主張するだけでなく、共同での領有・管理・保全というような形での解決方法を探ってみることも考えるべきなのではないでしょうか?
imagine英語日本語歌詞
http://www.youtube.com/watch?v=M0d_P-QMdNQ