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2012年08月28日

アイドルになったカリスマと、総理大臣になるかもしれないアーティスト

今日は、常識が覆る話題をふたつ取り上げます。

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『スペインのボルハ市のある教会には、画家Elias Garcia Martinezが約100年以上前に描いたイエス・キリストのフレスコ壁画があったが、その壁画は湿気のせいで18カ月前からぼろぼろ崩れ始め、徐々に元の姿を失いつつあった。
地元に住む絵心のある80代の女性がそれを見て、修復しよう!と決心し、教会の運営者の許可もないまま塗料と筆を手にした。
そして彼女の修復がついに完了した時、それを見た人々は凍りついたという。
これに対して各メディアは「史上最悪の修復」と評して世界に報道した。
ところが、事態は報道の翌日から意外な方向に発展していく。
世界最悪の修復が施されたこのキリストの肖像画を見ようと、この教会を訪れる人々が急増している。
公共テレビ放送のインタビューに応じたある女性は、「以前の絵も大変素晴らしかったけれど、わたしは修復後の肖像画が気に入っています」と語った。
ボルハ市に原画を復元する計画を思いとどまるよう求めるオンライン嘆願書には、既に1万8000人もの署名が集まっている。』
http://rocketnews24.com/2012/08/27/243484/

キリストが本当はどんな顔をしていたかということは、誰も知りません。私たちが知っているキリストの肖像画は、すべて、想像で描かれたものです。
威厳に満ちたキリストの顔は、80代の自称アーティストの手によって、ユーモアに満ちた親しみのある顔に変わった。それによって、唯一神とうたわれたカリスマは、ついに、大衆のアイドルになった。
カリスマの時代の終わりを象徴する出来事でした。




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『首相、野田義彦と対立する民主党グループの間で、次期衆議院選に向けてある新党構想が浮上している。音楽家の坂本龍一を党首に迎え、各界の「脱原発」勢力を糾合した新党だ。情報源は、首相官邸前での原発再稼働抗議デモに加わった元首相、鳩山由紀夫の周辺。
(中略)一方で鳩山は、民主党を離脱した盟友の小沢一郎、維新の政党化に絡む松野、名古屋市長、河村たかし率いる減税日本の幹事長に就いた元鳩山グループの小泉俊明らを一本化する「第三極」づくりを視野に入れているのではないか、との憶測もささやかれる。』
(2012.8.24 日本経済新聞)http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2301N_T20C12A8000000/

坂本龍一氏と言えば、クラシック音楽から民俗音楽、現代音楽も手掛ける音楽家。過去には学生運動に関わり、近年は環境問題や平和問題、原発問題などについても発言する思想家でもあります。
もし坂本党首が誕生すれば、それは政治の主役が民間の社会活動家のほうへ降りてきたことを意味しますし、またアーティストによる政治が実現することになります。

この話題に対しては、音楽家に政治ができるか! 単なる人寄せパンダにしかならないのでは? という批判もあるようです。

一方で、ノンフィクション作家・秋場龍一氏のように、支持する人もいます。
「このまま選挙になると、自民と維新を中心とした連立政権の可能性が出てくるが、これでは全原発再稼働と超軍事国家建設や徴兵制復活はまちがいないところだ。
まじで坂本教授、脱原発新党の党首になってくれないかな。こんな新党なら、官邸前で、全国で、脱原発の声をあげる数十万、数百万の人たちが、ボランティアであっというまに集まるだろう。」

右脳が麻痺してしまっていて競争原理に支配されている、官僚上がりの政治家や、生粋の政治家では、人間を幸福にする政治はできないということは、今の現実を見れば明白でしょう。
永田町は、与党と野党の足の引っ張り合いが絶え間なく続く、日本一精神性の低い町です。
いずれにしても今のままでは日本が滅びてしまうのだから、一度、アーティストに政治をやらせてみたら面白いと思いませんか。私はワクワクします。

私は政党不要論者です。政党を廃止することをマニフェストに掲げる政党が出てくると良いと思います。
現在、機能麻痺している国会。
野党議員の仕事は、政権政党のやることにすべて反対し、自政党が政権を執るための戦略を練ることのみです。
与党と野党が対立する構造が続く国会の存在は、税金の無駄遣い以上のものではありません。

(やしろたかひろ)

posted by takahiro at 18:32| Comment(0) | 世の中が変わる
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