伸枝さんから「やしろさんの眼がシルバーに光るのを視ました。やしろさんは宇宙人ですね。」といきなり言われて驚いたのですが、そんな会話の後に、子供の教育について熱弁を聞かせていただきました。それに私も納得してしまった次第です。
彼女は、「いまの子供たちはみんな、私たち大人よりも魂的に先輩のような気がします。小さな体に入った偉大なる聖人なんです。いまの子供たちに合った新しい学校が必要です。」とおっしゃっていました。
その彼女から素晴らしい写真とメッセージが届きました。
この写真は、中央に写っている田中伸枝さんの誕生会の時に撮影した写真で、向かって右側が彼女の息子さんで樹(たつき)くん、左側が樹くんの同級生の友達でHくん(匿名にしておきます)だそうです。
Hくんは発達障害を抱えていますが、活発で利発なお子さんで、将来、和食の板前さんになることが夢です。
下記の物語「幸せになる鍵と扉」は、13歳の時のHくんが、お世話になっているお礼ですと言って伸枝さんにプレゼントしてくれたお話なのだそうです。
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「幸せになる鍵と扉」
まず、幸せになるための鍵を持った女神がいました。
その女神が呟いた
「このままでは幸せになる人が減ってしまうわ」
その時に女神はある不幸な少年を見た。
その子は今のような厳しい、つまんない、やりたい事が出来ない世界に生まれた[負]の感情を持った少年だった。
女神は確信した。
「この子ならきっと今のような学校を変えてくれるはず。」そう思った女神は、幸せになるための鍵を渡した。
女神が確信した理由は、その少年が幸せの扉を持っていたからだ。
少年はある事を思い付いた。
僕が今のこの学校の体制を変えれば良い。
その思いが扉を開けたのであった。
少年は学校生活にも耐え、大人になった。
大人になった少年は今までの学校生活について嫌な事だけを思い出した。
その嫌な事が次のような事だった。
自由がない
やりたいことに集中出来ない
強制されている
つまらない
これが理由だった。
大人になった少年は考えた。
答えは簡単だった。嫌な事は楽しいことにすれば良いと。
自由がなければ
自由にすれば良い
つまんないなら
楽しくすれば良い。
強制されているなら強制しなきゃあ良い自分の好きな事をさせれば良い。
なんて単純。
少年はこれをモットーに学校を作った。
作った瞬間びっくりした。
みんなが幸せになった。
なぜなら、大人になった少年が自然に幸せの鍵を渡したからであった。
そして次々と皆は幸せの扉を開けたのであった。
女神はこれを夢見ていたのだ。
そして次々と扉を開けた子は夢を叶えて行ったのであった。
2011年12月4日
H 13歳
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いよいよ、宇宙人の魂をもった子供たちがたくさん現れる時代になりました。
なんと13歳の彼が、子供たちが各々の個性と才能を伸ばすことができる自由学校を提唱しています。
そして彼が言いたかったことは、学校だけの問題ではないのだと思います。
子供を取り巻く環境すべて、親子関係のあり方を含めて提起をしているのではないでしょうか。
子育てとは、大人の側が成長するために神様から与えられているワークショップだと思います。
親がやるべきことは子供の命と心を大切に守ってあげることだけで良いはずなのですが、子供を自己の所有物として扱って強制的に自分の言う事を聞かせようとするような親たちがいかに多いことか。
私自身も、好きな事と嫌いな事がはっきりしている子供でした。
「工作」は大好きなのに「図画」が大嫌いという小学生だったのです。絵を描くこと自体が嫌いだったわけではありません。私はマンガを描くことは好きだったのですが、写生が嫌いだったのです。どうして嫌いな事を強制的にやらされなければいけないんだろう? と子供ながらにいつも考えていました。
そんなことが高校時代まで続き、「現代国語」は大好きなのに「古文」は嫌い。「日本史」は大好きなのに「世界史」は嫌い。日本史の中でも「古代史」と「中世史」は大好きなのに「現代史」は嫌いという高校生でした。
嫌いな科目の宿題をちゃんとやってこなかったりすると立たされる・・・この拷問は何???と、いつも考えていました。
そんな自分は我がままで融通のきかないダメ人間なのかもしれないと考えていたのですが、大人になってからある時に、自分は好きな事を徹底的にやりたかっただけなのだと気づくことが出来ました。
新しい時代を迎えるにあたって、今、大切な事・・・、
自分を自由にすること
大人は子供を自由にすること
誰でも自由に生きられる社会をみんなで創ること
そうすれば、競争や対立ではなく融和、ナンバーワンでなくみんながオンリーワンを目指すアーティストの時代になります。
(やしろたかひろ)
タグ:親子・家族
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息子はきのくに学園南アルプス子どもの村小学校という自由学校に楽しく、通ってます。テストがない、宿題がない、教科書を使わない。最初は親の私は戸惑いましたよ。