ブログを引っ越しました!⇒ 新ブログはここをクリック

  このブログの親サイト⇒ 共生社会の共同建設を目指す【イヤサカの会】

2014年01月26日

都知事選挙、福島県民が東京都民の皆様に問います!

311直後の「こどもの日」となった2011年5月5日、私はこのような記事を書きました。

「までい」の里、福島県飯館村の悲劇
http://iyasaka.saloon.jp/article/44896037.html


この飯館村の話題で、本日付けの産経新聞ニュースにこのような記事がありました。

********************************

「飯舘村は21世紀の谷中村だ」村民と語り合う西村議員

「全村民が村を無理やり出されるなんてこれほど理不尽なことはない。足尾銅山の鉱毒で廃村に追い詰められた谷中村を守ろうと立ち上がった田中正造は谷中村を滅ぼすことは日本を滅ぼすことになると思って谷中村を守った。飯舘村は21世紀の谷中村だ」

福島県飯舘村の綿津見神社に西村真悟衆院議員が訪れた。西村議員が飯舘村を訪れるのは5回目だ。西村議員は原発事故以降の政府の対応の理不尽さに怒りをあらわにした。

西村議員は全村避難が始まった平成23年5月に訪れてから定期的に村を訪問している。福島市にある飯舘村の仮庁舎ではなく、実際に飯舘村の役場や牧場などに足を運びんで直接村民から話を聞き、村内の状況を視察している。線量計も持ち歩いて各所を自ら測定もしている。

雪が積もった村内は寒さが厳しかったが、東京から車で駆けつけた西村議員はコートも着ずにセーターのみで綿津見神社に着いて早々、参拝し、多田宏宮司に面会した。

多田宮司は全村避難となった後も、神社にとどまり村を守っている。村の冬の夜は氷点下にもなる寒さの中、人のいなくなった村で一人で過ごすことは相当な心労だ。3回目の越冬は筆舌に尽くしがたい思いがある。

多田宮司は「神社は自然と生きるものですから。神様を置いてこの場を離れることはできない。一人でもお参りに来るうちはここを離れることはできませんね」と話すと、西村議員は「坊さんは、因果と言ってさっさと諦めるが、いざとなれば行動的なのは神主ですな」と孤軍奮闘する多田宮司を励ました。

綿津見神社がある場所は小学校や民家もあり決して山奥ではない。しかし、最近では自宅付近にイノシシなどが出没するようになったという。

多田宮司は「誰もいなくて静かですのでイノシシの『カーッ』という鳴き声が聞こえてくるんですよ。動物が我が物顔でいますね」と現状を憂いた。

多田宮司は今年の初詣の状況や、飯舘村がかつては馬や炭の産地でたびたび見舞われる凶作と闘いながらも懸命に村で生きてきた人々の歴史なども説明した。

多田宮司は「すでに避難が解除された地域の状況を見ても、一度村を出たら戻ってくるのは困難だと思います。放射能の恐怖もそうですが、村よりも便利な場所で暮らせば暮らしの方がいいですし、これから村がどうなるのかも分からない。帰村となっても人が戻ってくるか分からない。その辺を今後どうしていくのかが心配ですね」と話した。

震災からまもなく3年になろうとしているが、飯舘村をはじめ福島県内では約9万人もの人が避難している状況だ。

「飯舘村はどのくらいの人が戻っているのですか」

県外の人にそう聞かれることがよくある。そのたびに全村避難が続いていることを説明すると同時に風化や関心のなさを感じる。とくに昼間は除染作業員や見回り隊、村内で稼働する企業に通う人などで村内には大勢の人が出入りしている。しかし、夜になると一転して外灯も家の明かりもなく真っ暗になる。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/140126/trd14012607000000-n1.htm

********************************

今、東京都知事選挙戦が真っ只中で、原発が大きな争点となっています。
私が疑問に感じていることは、東電の大株主でもない東京都が、具体的にどうやって脱原発をやるのか?・・・ということです。

今は「脱原発」を言っていれば人気が取れます。
しかし、それが都知事選挙に勝つための、策の無い単なるスローガンであってはならない。

1300万の人口を抱えている東京都が、今まで通り電力の供給を県外に頼るのならば原発は稼働するでしょう。
東京都が本気で脱原発をやろうと言うのならば、そのための予算を取り、都民の生活を賄えるだけの電力が供給できる火力発電所を都内に建設してほしい。
生活インフラが発達し便利な暮らしをしている都会の人々が、何もないところで助け合って生活している過疎地の人々にリスクを押し付けるべきではない。

私は問う!
都内に大規模な発電所建設。・・・声高らかに脱原発を言っている東京都の有権者の皆様、そこまでの責任感と覚悟はありますか?


2011年5月5日の「天声人語」に書き添えてあった以下の言葉を心に留めておいていただきたい。

  ―― 原発の受益者は都会人なのを忘れることなく ―― 



(やしろたかひろ)

※福島県会津地方の市民有志が、エネルギーの自給を目指す「会津電力株式会社」を設立。原発に依存しない社会づくりを進める。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131022-00000010-fminpo-l07

posted by takahiro at 20:02| Comment(1) | 現代社会を考える
この記事へのコメント
飯館村の宮司さまのお話、自然と人間、現代社会のありよう、現実生活としての問題・・・、様々なことを深く考えさせられます。
離れていても、常に関心を持ち、記事から感じたことなど話をしたり、避難されている方の生活に、心を寄せて、祈ることなど、少しでもできることをしていけたらと思います。
Posted by 喜納 岳美 at 2014年01月29日 00:37
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。