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2014年03月28日

産業用大麻も許可されない日本と、これからの私たち


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今、海外では大麻の解禁が進み、アメリカやカナダなどでは一大産業になりつつあります。
しかし、古来から神が宿る草として天皇家の神事などでも大麻草が用いられていた日本では、戦後GHQが仕掛けたオートドライブ装置がなかなか解除されません。
産業用大麻のみ栽培が許可されることになっていますが、都道府県によってその許可基準が大きく異なっており、非常に厳しい県もあれば甘い県もあり、まちまちです。
法的に原則禁止のものに対して許可を与えるのだからその判断は自治体の裁量に任せる、という理屈があるのだと思います。
しかし、日本の都道府県は政治的自立性のあるアメリカの州とは違います。同じ日本国民なのに、職業選択の自由が都道府県によって制限され不平等になっているのは憲法違反の可能性があります。

生活に必要な道具をヘンプ繊維やヘンププラスチックで作る意義のひとつはエコロジーです。
繊維を取るための大麻草栽培は、大量の有害農薬の散布を必要とする綿花栽培と比べれば地球環境のためにも人の健康のためにもずっと価値があります。
プラスチックを作るための大麻栽培は、現在主に流通しているバイオプラスチックの原料であるトウモロコシやサトウキビと比べて国内生産性において優位です。
これまで石油や外国産の綿花で作っていた製品の原料を国内産の大麻草に置き換えることが出来るようになれば、さらに、雇用の拡大にもつながります。
ヘンプによるエコロジーを進めることはこのように様々なメリットがあるにも関わらず、日本の裁判所は環境産業の推進という観点(目的)を大麻栽培を許可する要件としては認めていないそうです。
原発事故以降、環境問題・健康問題に対する国民の関心が最高潮に高まっている中で、ヘンプを認めない日本の行政や司法の態度は明らかに間違っています。

地下資源に依存する生活スタイルから脱却し植物資源を平和利用する社会に転換させるためには、企業と消費者、双方の意識改革が必要です。
会社の利益という具体的に目に見えるものを通してしか物事の価値を判断しない今までの資本主義は、貧富の差を生み、環境破壊や人々の健康悪化を招き、人間を本当に幸福にするシステムではありませんでした。
これからは、人間の幸福という目に見えないものを追求することによって営まれていく企業が数多く出てくることと、そのような企業を評価していく私たちの正しい消費行動が求められます。
そのように民間から意識が変われば、行政や司法の意識も連動して変わってくるものと思います。

(やしたかひろ)


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タグ:大麻と日本
posted by takahiro at 21:19| Comment(2) | ヘンプ・麻
この記事へのコメント
裁判所が環境産業目的を栽培許可の要件にしない!?
本当だとしたら、これ大きな問題にすべきです!
Posted by コバ at 2014年03月28日 23:12
フクシマが教訓になっていないということか
Posted by HERB at 2014年03月29日 01:18
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