桜の花散る時期の今日、私は木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメ)様にお参りしてきます。

山の中腹には岩倉を背にして太平山神社があり、ここには天照皇大御神、豊受姫大神、瓊瓊杵命らが祀られています。鈴紐は麻。毎年この時期には多くの観光客が訪れます。
しかし、私の今日の目的地はここではありません。

太平山神社までは車で登ってきましたが、ここからは後ろの山を徒歩で登っていきます。

これが頂上へ続く山道の入口。急な石段を少し登ると、木の根っこが階段の代わりになります。この辺が第一の難所。

太平山神社の奥宮が見えてきました。今日の目的地は、ここから更に400m歩いた先です。

山頂へ続く道。道の状況はどんどんワイルドになっていきます。木の根と岩が階段代わりの上り坂が続きます。この辺が第二、第三の難所。
急こう配なので体力を消耗し、かなりきつい。足を踏み外さないように注意しながらの命懸けの山登りです。

富士浅間神社まで100mという標識が見えました。

やっとのことで山頂に到着。
風化しているかなり古い石祠(左)と、富士浅間神社の社殿(右)。浅間神社は各地にありますが、木花咲耶姫命が祀られています。
ここは絶対に車は乗りつけられない場所。標高341mなので高い山ではありませんが、細く険しい心臓破りの山道を歩いて資材を運び、このようなものを建てた人たちに敬服。

富士浅間神社を後に太平山神社まで戻ってきたらなんと感動的!風が吹いてきたと思った瞬間、桃色の景色に包まれました。
桜吹雪が見送ってくれたのでした。

これから山を下って帰ります。
(やしろたかひろ)
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